「それ、今はもう通用しないよ」
「前は当たり前だったのに、今は“非常識”と言われる」
「正しいことって、結局どう決めたらいいの?
——そんなモヤモヤを感じたこと、ありませんか?
社会や文化は日々変化していて、「正しさ」や「当たり前」は時代や立場によって変わっていくものです。
この記事では、“変わり続ける正しさ”とどう向き合うかをテーマに、
高校生でも知っておきたい「価値観リテラシー」と「リベラルアーツ(教養)」の視点から考えていきます。
1. 正しさはひとつじゃない。だからこそ必要な「価値観リテラシー」
📌 「リテラシー」とは、情報を読み解く力。
「価値観リテラシー」とは、異なる考え方に出会ったとき、それを理解し、自分の立場を考える力です。
例:
- 「昔の常識」→ 今はハラスメント
- 「正義のため」→ その裏で誰かが傷ついているかもしれない
- 「みんながやっている」→ それは本当に正しい?
✅ 正しさに“絶対”はない時代だからこそ、
「どう考えるか」を問う姿勢が大切です。
2. リベラルアーツって何?なぜ今こそ必要?
📌 「リベラルアーツ」は、もともと自由な人間になるための学問と言われていました。
語源は「自由人のための技術(liberal arts)」=考える力、対話する力、判断する力を養うための知のトレーニングです。
✅ 数学、哲学、文学、歴史、政治、科学…
一見バラバラに見える分野を学ぶことで、
**ものごとを多面的に見る視点=“教養”**が育ちます。
3. 正しさが揺らいだ時、どう向き合えばいい?
✅ ステップ1:「誰が、何を基準に“正しい”と言っているか」を考える
→ 例:「SNSで炎上」してるけど、文化や時代背景は?発信者の立場は?
✅ ステップ2:「他の立場だったら、どう見えるか」を想像する
→ 例:ジェンダー/国籍/世代など、違う属性なら感じ方も変わるかも
✅ ステップ3:「自分はどう考えるか」を持ち続ける
→ すぐに答えを出す必要はなく、問いを持ち続けること自体が思考力になる
4. AI時代だからこそ「人間の考える力」が問われている
📌 情報を「答え」としてすぐ出してくれるAIの時代。
でも、“どの答えを採用するか”を選ぶのは、やっぱり人間です。
✅ AIにはできない、“価値観の判断”や“社会的な意味づけ”こそ、
リベラルアーツの力=人間の思考の役割です。
5. 自分なりの「軸」を持つためにできること
- 様々な立場の本や記事に触れてみる(特に、反対意見もあえて読む)
- 哲学的な問いを自分に投げかけてみる(例:「正義とは何か?」)
- 対話を通じて、他人の考えとぶつかってみる
- AIに「この意見に反対する視点はある?」と聞いて、視野を広げる
✅ 正しさは「覚えるもの」じゃなく、「育てるもの」。
だからこそ、教養=リベラルアーツを身につけることが、
「変化の激しい時代」を生き抜く武器になるのです。
まとめ
✅ 「正しさ」は時代・立場によって変わるもの
✅ だからこそ、価値観を読み解く“リテラシー”が重要になる
✅ リベラルアーツは「自由に考える力」を育てる学問
✅ AI時代には、人間の思考力・判断力がより価値を持つ
✅ 答えに飛びつかず、“問い続ける力”を養おう
あなたが最近「これって本当に正しいのかな?」と感じたことは何ですか?
そのモヤモヤ、ぜひコメントで共有してみてください。
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